風弥 「あああっ！？」 和里 「！？」 　完全に油断していたわ。 　あまりの衝撃的な出来事に私は冷静さを保てない。 和里 （顔には出しちゃダメ顔には出しちゃダメ～！） 　必死に素の自分を抑え込んでいつも通りの高嶺の花に 　戻ろうと躍起する。 　ここで恥じらったらキャラブレ必至！ 　処女とバレたら彼に襲われてしまうかも！ 和里 （どうしようどうしようどうしよ～！） 和里 （下着姿見られちゃったわ～！　それにっ、それにぃ！） 和里 （この子どうして出ていかないの～！？） 　高嶺の花が台無しになるくらいパニックよ。 　でも、ここは思う存分困惑させてもらうわ。 　何事も経験が大事。今、私の中に「男の子に着替えを 　覗かれた」スキルが追加されたのだから。 和里 （考えろ和里……まだ出会って半日よ、 　簡単に処女を明け渡す訳にはいかないの） 　ここは上手い具合に彼を外へ出す必要がある。 　さあ、六堂和里っぽく冷静にやり過ごすのよ！。 和里 「ふふっ、いつまで見ているの？」 和里 「イケナイ子……ふふっ。ちゃんと順序を踏んでね」 風弥 「ごめんなさい！　は、歯を磨きたかっただけで！」 風弥 「失礼しました～～ッ！」

和里 「みなさんはちゃんと自己を持ってる？」 和里 「心理学には群集心理って言葉があるの」 和里 「集団の中にいると悪いことでもみんなやってるなら 　平気だろうと考えちゃうものなの。それが群衆心理」 和里 「街中で誰かが困っていても誰も助けないなんて光景は 　都会でよく見かける。群集心理はとても怖いものよ」 和里 「ここのいるみんなは周囲に流されずしっかりと自分が 　正しいと思うことをまっとうしてね」 　頭の中は風弥君の誠実すぎる股間のことばかり。 　今朝から試しに谷間を見せたりブラのホックを着けることを 　手伝ってもらったりと誘惑してみた。 　……もちろん結果は惨敗。 　あの子、頬は赤く染めるくせに屹立はしない。 　私は高校時代、男子の間で出回っていたらしいヤリたい女 　ランキングでぶっちぎりの一位だった六堂和里よ？ 　六堂和里に誘惑されて六堂和里をオカズにしない男子が 　いるなんてあり得ない。あり得てはならない。 和里 「さて、次はゲームをしましょうか」 和里 「まずは男女ペアになってもらうわね。 　余ってる子は男の子同士でもいいわよ」 　新学期が始まってまだ日も浅い。 　友人関係の構築が浅いのは百も承知だから 　私が気を利かせてペアを組ませる。 　こういう場合、大人しい子が余るケースが大半だから 　私はお調子者の子を余らせて男子同士で組ませる。 　風弥君がペアを組んだ子は可愛らしいボブカットの 　女の子になった。 和里 （可愛い子ね……か弱い風弥君とじゃお似合いに見える） 　風弥君のことはひとまず忘れよう。 　私は六堂和里。人前で油断することは許されない。 和里 「ゲームの前に女の子には私が作ったカードを 　配るから男の子に見えないようにね」 和里 「そっちの男の子ペアはどっちが受け？　私的にはそっちの 　サラサラヘアのお兄さんが受けかな」 　女子が好みそうなトークも挟みつつ、 　ゲームの概要を教える。 　ゲームの内容は簡単。女の子には『好き』と『嫌い』の 　どちらかが書かれたカードを渡してある。 　男の子は女の子との会話をすることでそのカードの 　内容を当てるというもの。 　当てずっぽうはナシ。答えには根拠を求める。 　女の子側はその好き嫌いに倣って遠回しな言葉を 　用いて男の子をかわす。 　女の子は制限時間内に逃げ切れば勝利。 　男の子は根拠を掴んだ後で答えを当てればいい。 和里 （風弥君はどんな感じかしら？） 　私の彼氏はボブカットの可愛い女の子とキャピキャピと 　楽しそうにしている。 和里 （なんか、私とよりあの子との方がカップルっぽさが 　出てるじゃないの） 　ちなみに風弥君とペアを組んでいる子のカードは『好き』と 　書かれている。 　恥ずかしそうに言い回しを考えてやりとりするあの子…… 　まさか本気で風弥君が好きだったりするのかしら。 　……考えすぎよね。

和里 「ちゅぅ…ンぷ、ん、チュ、ンん……」 　初めてペニスに舌を這わせた。 風弥 「ううううっ！　なっ、和里さっ……！」 　キュウリで散々練習したことはあったけれど、 　本物のペニスに対するフェラは初めてだ。 和里 「はんんぅ……チュ、ん、ぷちゅ……はぁあ、 　あむ、ンん……ちゅる、ちゅ、はふぅうう……」 和里 「んんんんんっ……ちゅぅう、はぁあ、ンんんぅ、 　ちゅる、はふ、あ、ンん……っ」 風弥 「汚く、ないの……っ、ううっ」 和里 「彼氏のちんぽなのよ……れろぉお、ンんぅ、 　どこに、汚い要素があるの……？」 和里 「ちゅむぅ、ンぷ、チュ、ンはぁあ、ぷちゅ、ンぅ、 　汚かったら、ちゅりゅ、ン、こんな舐めてないわ……」 　もし尿の味がしていたらしかめっ面を隠し切れなかった 　かもしれないわね。 　でも今の私は六堂和里……そこそこ男性との交際経験があり、 　セックスだって経験しているイイ女──の設定持ち。 　ペニスだって美味しく味わって当然よ。 和里 「んむぅう、これ、舐めてるだけで……ちゅるるぅ、ぷはぁあ、 　私の身体が、火照っちゃうのね……」 和里 「風弥君のちんぽ、ステキよ……はんんぅう、ン、チュ、 　こんな美味しいの……久しぶりだもの」 風弥 「ひ、久しぶり、ですか……」 　これは禁句だったかしら？ 　男性心理的には他の男を匂わせる発言はよくないと 　聞いた覚えがあるわ。 和里 「んぷぅ、ちゅ……はふぅ、ン、おいひ……ちゅむぅ、 　ンんん、こんな立派なちんぽしちゃって……❤」 　苦みがかすかに溢れている。ペニスの尖端からかしら。 和里 （これ……精液じゃないの！？　精液以外に出るお汁があるなんて 　聞いてないわ！）

和里 （はっ、初めてのセックス……ッ！） 和里 （落ち着け和里……私はそこそこ男の味を知っている 　設定持ちの女……動じる訳にはいかないの……！） 　緊張を隠すには言葉数を増やして誤魔化すしかない。 　震える鼓動は身じろぎをして艶めかしさを 　振りまくふりをして誤魔化す。 和里 「はぁあ、ン……見て？　おまんこ、初めて見るんでしょ？」 風弥 「綺麗、だね……」 　綺麗って正直不安になる感想ね。さては使い込んでないなと 　疑念を抱かれないか心配だわ。 和里 「あらら、おまんこを見たからかしら……また一段と 　硬くしちゃって」 和里 「そんなに早く、童貞捨てたい？」 風弥 「捨てたい、です……っ」 和里 「ただ捨てたいの？　それとも、私が相手だから？」 風弥 「もちろん、和里さんだから……」 和里 「よろしい。なら、挿れてあげようかしら？」 　ペニスの根本を掴む。 　一度顔を背けて深呼吸。 和里 （大丈夫……私は六堂和里。みんなが憧れる心理学の講師。 　処女喪失ぐらいどうってことないわ……） 和里 （いっ、行くわよ……初めてのセックス、やり遂げるのよっ）

和里 「あっ、ンん……はぁぁあ、気持ちいい……風弥君の舌、 　こんな心地がするのね……」 風弥 「ちゅるる…ンぷ、んんん……」 　おっぱいを咥えた瞬間から勃起の度合いが増している。 　やはりおっぱいは最強ね。性欲の薄い子でもこうして 　エッチに従順な雄に変えちゃうのだから。 和里 「そうよ……咥えたまま、乳首を転がしてみて？」 風弥 「こうかな……ンちゅるぅう、ちゅ、ちゅるる」 和里 「ふふっ、ンぅ、すごい上手よ……？」 和里 （うううっ！　風弥君のエッチ！　舌使い上手くて怖い！ 　気持ち良すぎて、濡れちゃいそうだわ……！） 　私が感じさせられてはダメ。ペニスを握り込んで 　激しく手コキをしていく。 風弥 「うううっ！　ぢゅぷ、ぢゅっ、ずるずるぅう！」 和里 「はぁあ、ンんぅ、はぁ、はぁ……ちんぽの方は、 　大丈夫かしら？」 風弥 「まだ、平気かな……っ、はぁ、ン、うぅう」 和里 「強がっちゃって……早くイク子も私は好きよ？」 風弥 「おれは別に早漏じゃないよ……ちゅるるぅう、 　ちゅぶぅう、ぢゅ、ンんぅ、まだ、イカないよ」 和里 「こことか、敏感なんじゃない？」 　先端をコンコンと指先でノックする。 　亀頭が敏感なのはフェラの時に勉強済み。 風弥 「ううう！　それ、きついよ……ああっ！」

和里 「ムムム……っ！」 　いい感じに距離を詰めちゃって……私の彼氏を 　誘ってるの？ 　明らかに自分の恋心を伝えようとしている。 　同性だから分かる。東出さんの気持ちが。 　今、彼女は風弥君と付き合いたくて仕方ないのだと。 風弥 「みか、買い物ってなんなの？　サークルのもの？」 風弥 「たしか……チアリーダーだっけ」 和里 （うそ！　そんなことしてたの！　大人しい顔して大胆！） みか 「あー……友達に推薦されて入っただけ。でも、春野くんが 　見てくれるなら本格的にやろう、かな？」 和里 （卑怯よその誘い方ぁ！　断れないやつじゃない！） 風弥 「うん、見てみたい」 和里 （ほら言わんこっちゃないじゃない！） 　悔しいが私もチアリーダーの格好を見てみたい。 　……好きな人の前で開脚するのって恥ずかしくないのかしら。 　パンツを見られる訳じゃないけど毛の処理次第では 　はみ出ちゃうってことでしょ？ 和里 「ムム……もしかして、そういう誘惑なのかしら」 　風弥君に開脚を見せて私ならこんな柔軟な体位が 　できるわよと……そう主張したいのね？ 風弥 「あのー……さっきからなにしてるの？」 和里 「ええっ！？」 風弥 「なにしてるの？　ずっとついてきてたみたいだけど」 　ずっとバレてたの！？ 　尾行についていけるほどそんな鋭い子だったかしら！ 和里 「ええっ……ああっ、あのぉ！」 　風弥君ばりにどもってしまう。 　彼氏の口調が伝染したのかしら。いや、今はそれよりも。 和里 「これにはちょっと訳があるのよ～！」

和里 「ンんぅ、ちゅ……はぁあ、ふふっ、こんなに硬く 　しちゃって……エッチ❤」 和里 「こんなことされるなんて、思わなかった？」 風弥 「う、はっ……うぅぅ、うん、すごく、気持ちいい……っ！」 和里 「貴方のために覚えたエッチなの……あまりヴァージンを 　あげられなかったから、特別にね」 　本当はすべての処女を風弥君に捧げてきた訳だけど、 　それは当然胸の内に秘めておく。 　唇を重ねて舌先を押し込む。 　引っ込み思案な彼の舌に無理やり絡ませて、 　艶めかしくキスをする。 和里 「ちゅむぅ、ンんん、ちゅ……火照っちゃいそう……❤」 和里 「彼氏のちんぽが立派だと……ちゅ、彼女はね、 　性欲を抑え込むのが大変……毎日、アソコがジンジンしてる」 風弥 「いつも、抑え込んでるの……？」 和里 「ふふふ、本当の私……見たい？」 和里 「本気出したら、タマの中が空っぽになっちゃうかも」 和里 「それでもいいなら……毎日、犯してあげる❤」